【WCS2017】 SD環境考察②
この記事の概要
こんにちは、Lacquerです。
まだ未完成の記事です、いずれ更新します。
質問等はTwitter(@LCQ_poke)かコメント欄の方にお願いします。
ちなみに2017年2月のshowdown.vgc2017のポケモン使用率のランキング表等はこちら➡︎
グロリア本戦の準優勝者を含めた数人や、コリンズビル地区大会の優勝者、またONOGにてaDriveが使用していたポケモン。特にグロリア後のECS大会での使用率ランキングを見ると、いかに実機でも流行っているのかが分かる。
特性は避雷針、覚えられる技は猫騙しやアンコール、ほっぺすりすり(これはあまり見ない)とサポート性能が高い。また、補正無しA252振りトゲデマルの専用技びりびりちくちくはHP252振りカプ・レヒレを確定2発にできるため、サポート以外の仕事も一応こなせる。だが、特筆すべきはその素早さ種族値であり、96。これはアローラダブル環境では1つのSラインとされる95(ウインディとカプ・テテフ)の+1であり、アンコールによって行動に制限をかけられる相手の範囲がかなり広い。
環境初期に流行ったポケモンだが、AFKの流行に伴って一時期、個体数が減ってしまっていた。レヒレやカミツルギに対して水技の通りが悪い他、単純な相性では勝るウインディにもワイルドボルトが採用されており返り討ちに遭うことが多いためである。しかし、ここ最近再び数が増えてきており、ギャラドス入りの記事も見られるようになってきた。
その理由だが、環境トップの一角であるガブリアスの存在と大きく関係していると思われる。スカーフや地面Zガブリアスに対し、ギャラドスは浮いている、かつその特性威嚇により非常に後出しが安定するポケモン。また、ガブリアス引きのタイミングで龍の舞を積んでから放つ水Zや氷の牙、地震といった攻撃技は相手の後続にかなりの圧力をかける。
最もメジャーな持ち物は上で述べた通り水Zだが、ONOG時のビエラさんと同じく場持ちを良くするオボンの実も見られる。技構成的に達人の帯だと思われる個体も存在した。本当に稀に飛行Zもいるが、これは前述した水技の通りの悪さを考慮したもので、ベースとなる技は飛び跳ねる
VGC 17 Usage Statistics, February 2017
— zach (@profshroomish) 2017年3月10日
These stats are weighted (higher players have more influence).
(retweets appreciated) #PlayPokemon pic.twitter.com/TdqGMTKlxw
目次
考察
シード軽業フワライド
特性の軽業はシードと絡めると初手から即座に発動するため、高い素早さとなかなかの耐久が実現可能となったポケモン。ポケバンク解禁により、卵技である追い風の遺伝経路が確保されたことに気付いた一部の海外勢の中で考察が進んだ、とのこと。
補助技が多彩で挙げていくと、
追い風、鬼火、金縛り、威張る、天候変化技、小さくなる、瞑想、蓄える、バトンタッチ、道連れ、黒い霧、置き土産、催眠術(一応…)
といった感じ。とにかくできることが多く、人によって覚えさせている補助技にある程度違いが出てくるため、相手にしていると少し面倒に感じるかもしれない。補助技ではないが、泥棒(シードと相性が良い)や大爆発の自主退場といったことも可能。
持ち物のシードは基本サイコシードかミストシードであり、テテフやレヒレとの組み合わせがメジャー(レヒレと合わせるとその特性ミストメーカーにより、鬼火が通らなくなる代わりに味方に威張るを打ちやすくなる)。
showdownにて、海外のレート上位勢数人に共有されて今流行っている?追い風フワライドの調整は、本人からの依頼により、明言はできない(とはいえ調整が明記されたページは存在する)ものの、調整先はある程度明らかにして良いそうなので(それ調整バレるよね…w)、ここに書き記すと、
・軽業発動で最速フェローチェ抜き
・控えめc特化テテフのフィールド補正有サイキネがシード込みで低乱数2発(6.6%)
・陽気a特化カミツルギのスマートホーンが低乱数2発(6.6%)、上から鬼火を撒けば火傷込みで低乱数4発(ほぼ5発か?)。
・控えめc特化眼鏡レヒレのダブルダメ濁流がシード込みで確定4発
・臆病c特化珠コケコのフィールド補正有10万ボルトがシード込みで確定2発
・臆病c特化コケコのフィールド補正無しZ10万ボルトがシード込みで確定2発
・火傷込みの勇敢a特化ギガイアスのダブルダメ岩雪崩が確定3発
・火傷込みの陽気a特化ガブリアスのダブルダメ岩雪崩が確定5発
といった感じ。
感想としては、思いの外硬い。耐久面ではバルジーナに少し近い印象を受けた。
この度、上の調整を考えた張本人である、KouteshとMr.GX、2人の許可を頂いたので、努力値と実数値を公開、そしてKouteshの記事のリンクを貼らせてもらいます!!よろしければ参考にどうぞ〜
努力値 : 12-*-236-12-236-12
性格 : 臆病
実数値 : 227-*-94-112-104(156)-112(224)
シロデスナ軸
Yoshiが使い、その直後にその全容が公開された
(Yoshi's Sandcastle in the Sand - Pastebin.com)
ことで一時期流行った構築。ドーブルシロデスナの構築記事自体は日本の方が既に出されていたが、Yoshiのこれはさらに工夫がなされている。 ドーブル+ポリゴンZの猫騙しorこの指とまれ+トリックルームの展開、ドーブルの水手裏剣+弱点保険水固めシロデスナ、自己暗示羽休めカプ・コケコ、砂起こしギガイアスと砂集めシロデスナ、この4つが最大のギミックか。ギガイアスとテッカグヤは補完
ドーブルの役割が多いためか、上手く使いこなせないとドーブルが先に倒され、シロデスナを選出しておきながらもギミックが活かせないといったことも多い。使用者はドーブルをサポートに回してトリックルームを張るべきか、それともすぐさまポリゴンZをシロデスナに引いて水手裏剣を打つべきかを盤面から判断することを初手で迫られる。このため、トリックルームを張られた後の2ターン目にハリテヤマなどの格闘技で上からポリゴンZを倒そう等と考えると、シロデスナに引かれて…。
1番手っ取り早く簡単な対策は黒い霧か吠える(吠えるは攻撃の被弾を考えるとリスクが大きいか)だと思う。これらの技がなくてもウインディの神速でドーブルを優先的に処理したり、挑発をシロデスナに放ったり、積まれる(シロデスナには技:ど忘れがある)前に高火力の特殊技で押し切ったりすることも可能。なお、サイコフィールド下でも味方への先制技は通るため、テテフの特性サイコメーカーは水手裏剣の対策にはならない。
まれに存在する偽装、Zテクスチャー型のポリゴンZも確認。恐ろしい…
ミミッキュ
シングルで猛威を振るっているらしいミミッキュだが、ダブルでもそのポテンシャルは高いと思われる。
Anaheim Regionals や Korean League にてそれぞれの優勝者だけでなく、複数のミミッキュ使用者が上位にランクインしたためか、SDでも見かけることが増えてきた。特にカビゴンとの組み合わせで使用されていることが主流か。
固有の特性である化けの皮により、大抵、1回の行動保証が襷無しで確保されている点が非常に厄介で、そのせいもあってか、技や持ち物のカスタマイズ性能も高い。つまり型が多く面倒。ただし、素の火力自体は低い。
・Gavin Michaels(※アナハイム地区予選優勝者)のパーティ
一目見て分かると思うが、ガチガチのトリパ。しかし今回のミミッキュはこのパーティの中で唯一の最速型である。
カプがいない他、ポリゴン2・ジバコイル・カビゴンが入っているために、構築単位で非常に重い格闘タイプへの牽制(なお、じゃれつくは覚えていない模様)の他、別の重要な役割がある。それはゴーストZをシャドークローと道連れで使い分け、スカーフ持ちでないテテフを上から(s種族値が96であり、これはテテフのs種族値95+1にあたる)一撃で倒す、または攻撃を引き寄せつつ一々交換を成立させること。その成功率を上げるため、最速にしているのではないかと思われる。これだけのガチガチなトリパのように見せかけることで、集中を誘ったり挑発を呼んだりするので、ゴーストZが上手く噛み合いやすい。仮想敵のテテフを取り上げた理由だが、この構築には高耐久であるポリゴン2・猫騙し持ちかつ格闘タイプのハリテヤマ・鈍いで積んでくるカビゴンの3体が存在するため、高火力の特殊技が叩き出せるテテフを先発に呼びやすいから。
もちろん、トリックルームを自ら起動することも可能。先程述べた道連れの効果は、次のターンにミミッキュ自身が動くまで持続する(※Z技化した時の追加効果はもちろん消える)ので、道連れの次のターンにトリルを選択することで、トリルを張らせるか道連れを成功させるかの択に持ち込める(このタイミングで挑発打たれたら諦めw)。
トゲデマル
グロリア本戦の準優勝者を含めた数人や、コリンズビル地区大会の優勝者、またONOGにてaDriveが使用していたポケモン。特にグロリア後のECS大会での使用率ランキングを見ると、いかに実機でも流行っているのかが分かる。
特性は避雷針、覚えられる技は猫騙しやアンコール、ほっぺすりすり(これはあまり見ない)とサポート性能が高い。また、補正無しA252振りトゲデマルの専用技びりびりちくちくはHP252振りカプ・レヒレを確定2発にできるため、サポート以外の仕事も一応こなせる。だが、特筆すべきはその素早さ種族値であり、96。これはアローラダブル環境では1つのSラインとされる95(ウインディとカプ・テテフ)の+1であり、アンコールによって行動に制限をかけられる相手の範囲がかなり広い。
今現在、最も頻繁に使われているであろう構築はグロリア準優勝者であるDJさんのもの
だが、トゲデマルに着目して考えてみる。
特性の避雷針により、AFK(ウインディ、レヒレ、カミツルギの英名の頭文字より)では処理に手間取るカプ・コケコの単体電気技を吸いながら、レヒレを盤面に置くことが可能。また持ち物の風船により、地面技の一貫を打ち消すことも兼ねている。トゲデマルの猫騙しとアンコールによる盤面操作に加え、AFKの攻撃範囲と受け回し性能の高さが相まって、トゲデマル+AFKの並びで多くのパーティに対して融通が効くようになっている。
だが、トゲデマルに着目して考えてみる。
特性の避雷針により、AFK(ウインディ、レヒレ、カミツルギの英名の頭文字より)では処理に手間取るカプ・コケコの単体電気技を吸いながら、レヒレを盤面に置くことが可能。また持ち物の風船により、地面技の一貫を打ち消すことも兼ねている。トゲデマルの猫騙しとアンコールによる盤面操作に加え、AFKの攻撃範囲と受け回し性能の高さが相まって、トゲデマル+AFKの並びで多くのパーティに対して融通が効くようになっている。
ギャラドス
環境初期に流行ったポケモンだが、AFKの流行に伴って一時期、個体数が減ってしまっていた。レヒレやカミツルギに対して水技の通りが悪い他、単純な相性では勝るウインディにもワイルドボルトが採用されており返り討ちに遭うことが多いためである。しかし、ここ最近再び数が増えてきており、ギャラドス入りの記事も見られるようになってきた。
その理由だが、環境トップの一角であるガブリアスの存在と大きく関係していると思われる。スカーフや地面Zガブリアスに対し、ギャラドスは浮いている、かつその特性威嚇により非常に後出しが安定するポケモン。また、ガブリアス引きのタイミングで龍の舞を積んでから放つ水Zや氷の牙、地震といった攻撃技は相手の後続にかなりの圧力をかける。
最もメジャーな持ち物は上で述べた通り水Zだが、ONOG時のビエラさんと同じく場持ちを良くするオボンの実も見られる。技構成的に達人の帯だと思われる個体も存在した。本当に稀に飛行Zもいるが、これは前述した水技の通りの悪さを考慮したもので、ベースとなる技は飛び跳ねる
ウツロイド+マッシブーン
UB2体の組み合わせ。取り巻きとしてはテテフライドやウインディ、カビゴン辺りが入ってくる。このことからも分かるが、ウツロイドとマッシブーンに炎枠とs操作を加えてあげれば、かなり多くの相手に対応できるようになる
横に並んだ時の攻撃範囲の広さと、縦に並んだ時の相性補完の良さからshowdownでは頻繁に見られた組み合わせ。具体的に述べると、岩・毒・氷・格闘の攻撃範囲は環境トップの殆どに突き刺さり(追い風後の猛攻は凄まじい…)、下手に交換をするとウツロイドにトリックルームを張られる可能性まで出てくるのが厄介。2体とも特性がビーストブーストであるために、相手を倒すと火力が上昇し一気に突破される危険がある。またウツロイドは特殊耐久指数が、マッシブーンは物理耐久指数がそれぞれ極端に高いため、2体に対して安定して叩き込める技はそう多くない。
苦手な相手としてはチョッキウインディが挙げられる
Rペルシアン
豊富な補助技と猫騙しやバークアウト等によるサポート性能の高さと、特性ファーコートによりかなり高い物理耐久が特徴のポケモン。補助技の中でも特に注目すべきは捨てゼリフであり、s種族値115と見事に噛み合う。捨てゼリフを撃った時の交換で、後ろから威嚇持ちのポケモンを投げると相手の攻撃を2段階下げることも可能。この猫騙しや捨てゼリフといった盤面操作により、カビゴンやレヒレ等の積み技を軸とするポケモンは非常に動きやすくなる。また、自身の打点をタイプ一致で放てるイカサマで十分に補えるのも高評価。
持ち物としては、捨てゼリフに使う悪Z(交換先のポケモンの体力を回復する)や、半回復系木の実、またロゼルの実が主流となっている
耐久振りデンジュモク
デンジュモクというとスカーフを巻いて襲撃してくるイメージがあるかもしれないが、ここで紹介するのはHB特化の型。
特に、showdownで最近見かけるのはシュカの実を持たせた耐久デンジュモク。実数値で189-117(努力値だと244-204)デンジュモクはシュカ込みで、なんとa182ガブの地震Zまで威嚇無しで確定耐えという硬さ。
この型における特有の技は蛍火。足りない火力を蛍火とビーストブーストで簡単に一気に補うことができる。メインウェポンの10万ボルトに加えて、サブウェポンとしてはマジカルシャインか目覚めるパワー氷辺りか。