Volt Switch!!!

【WCS2017】アローラダブル版マンダグロス

はじめに

 

 久々のブログ更新となります、Lacquer/ラッカー(@LCQ_poke)です。

 JCSも終えてほとんどのダブル勢の方が全国ダブルへ移っていくなか、未だにVGCルールに潜り続けているという() 単純に張り合いがあって面白いルールだから潜り続けていました。

 さて本題の方に入っていきます。7月の中頃、考えていた新パーティを引っ提げて久々にshowdownに潜ってみたところ、23-3、21-2という思いのほか良い成績を残しつつ、1位に到達することができました!(それまでの期間中は叔父にポケモンを任せて自分は離れてた)

 今回はその構築を紹介してVGC2017を卒業したいと思います。

 

 

目次

 

 

 

成績と構築紹介

 

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[showdownテキスト]https://pastebin.com/kHw0iiEX

 

 

作成経緯*1

 

 JCSの代表決定戦やいくつか海外の大会を見たり調べたりする中で、NBA()、GACTキュウカビ()が多い、そしてFAKE-PG()もやや多いと感じた。

 それらをメタる形でパーティを作成しようとしていたところ、ふとONOG時のセジュンの構築を思い出す。この「ONOG時のセジュンの構築」とは、弱点保険グロス+チョッキ地均しヌメルゴンの組み合わせが入ったもの。現環境にこれを投げるのは良いかもしれないと考えた。その理由は、NBA特有のややコントロール気味のパーティは展開が遅く、弱補ギミックを発動させるのに時間的な余裕が十分にあると考えたから。実際に回してみたところ、確かにうまく決まりやすい。しかし今度はヌメルゴンというポケモンが課題に。グロスヌメルゴンで投げた時にウインディと対面したとする。この時、グロスを守らせているうちにヌメルゴンで地均しを撃つのだが、相手のウインディもこの時に守っていると、次のターンからの展開が厳しくなってくる。つまりヌメルゴンだとウインディに対応し辛い。当初のパーティはNBAグロスヌメルゴンを組み込んだものだったため、対ウインディがさらに面倒に感じた。またヌメルゴン自体の性能も微妙で(自分の肌に合わないだけかもしれないが)、置物になりがちなため、余計にサイクルを回さなければならなくなる……。

 こういった過程を踏まえたほか、当初のパーティでやや重めなガブリアスにも強く出れる、そしてサイクル戦でも活躍できる地均し役を探してみると、ボーマンダに行き着いた。フライ○○は地均しがタイプ一致になるため断念

 また、ブルルを抜いてコケコを採用。その理由は、鈍足なポケモンに致命傷を与えるメガネエレキボールを欲したほか、上からの高い圧力で後に展開するグロスマンダの圏内に抑え込んでいくため。自分のTwitterアイコンであるにも関わらず、VGC2017であまり使ってあげられなかったことへの罪滅ぼしみたいな面もある

 

 

個別解説

 

 

カプ・コケコ 

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特性: エレキメーカー

努力値: c252, d4, s252

性格: 控えめ

実数値: 145-×-105-161-96-182

技: 10万ボルト/マジカルシャイン/エレキボール/ボルトチェンジ

 

Tapu Koko @ Choice Specs  
Ability: Electric Surge  
Level: 50  
EVs: 252 SpA / 4 SpD / 252 Spe  
Modest Nature  
IVs: 0 Atk  
- Thunderbolt  
- Dazzling Gleam  
- Electro Ball  
- Volt Switch  
 
 以前から述べているが拘り系のアイテムは好きではない。だがこのポケモンにはs種族値130とボルトチェンジがあるため、それを信じて今回採用した。エレキボールは上で書き記した通り、遅いポケモン(特にカビゴン)を粉砕するために欠かせない。残りのメンツでそれを倒せそうにない時、コケコを残しておいて最後に対面させて勝つ。しかし、技を打ち分けられる柔軟性やめざ炎が欲しいと思う場面も多かった。ダメージ計算をしっかり行っていれば、某日本チャンピオンのように臆病珠エレボコケコを採用できていたかもしれない。
 また、ウツロイドを呼んでくれるのは後述のグロスにとってありがたかった。

 

 

メタグロス 

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特性: クリアボディ

努力値: h252,a100,b60,d4,s92

性格: 意地っ張り

実数値: 187-184-158-×-111-102

技: コメットパンチ/思念の頭突き/高速移動/守る

 

Metagross @ Weakness Policy  
Ability: Clear Body  
Level: 50  
EVs: 252 HP / 100 Atk / 60 Def / 4 SpD / 92 Spe  
Adamant Nature  
- Meteor Mash  
- Zen Headbutt  
- Agility  
- Protect  
 
 弱保グロスというと、AS特化でs-1状態の最速130族抜きを思い浮かべる人もいるだろうが、今回は耐久面での安定感も重視してHA基調。調整は、a-1状態のa182ガブの地震Z耐え、s+2状態で準速フェローチェ及び最速130族抜き。余りをaに回した。
 NBAやポリギガ相手に有利を取りやすい点が本当に素晴らしいと感じた。しかし、いかんせん技の命中率に悩まされることも多く、何もできずにあっけなく落とされていく姿には怒りを超えて何も感じなくなってきていた。それでもよく動いてくれたので感謝!

 

 

ボーマンダ 

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特性: 威嚇

努力値: h132,b4,c84,d172,s116

性格: 控えめ

実数値: 187-139-101-155-122-135

技: 火炎放射/ハイドロポンプ/流星群/地均し

 

Salamence @ Assault Vest  
Ability: Intimidate  
Level: 50  
EVs: 132 HP / 4 Def / 84 SpA / 172 SpD / 116 Spe  
Modest Nature  
- Flamethrower  
- Hydro Pump  
- Draco Meteor  
- Bulldoze  
 
 対ウイン、ガブ兵器の地均し要員。性格が控えめであり、かつ味方のグロスに地均しを入れる役割も兼ねているにも関わらずa個体値を下げていない理由は、呼ぶウツロイドに少しでも大きい打点を期待したかったから(裏にコケコしかいない場合でもウツロイドを処理できるようにしたかった)。
 調整はHDベース。ブルル以外のカプから撃たれる様々な威力のフェアリー技やフィールド補正込みの技、アローラキュウコンの吹雪、珠ロイドのめざ氷を特に意識。sに関してはs-1状態の最速130族抜き、cに関してはコケコのメガネボルチェンと合わせて多くのカグヤを放射で葬れるように。そして流行り?のHD混乱実ウインディを、持ち物を発動させないまま、ドロポン2発で落とす。外さないドロポンは強かった。
 95-135-80-115-80-100という高水準な種族値、そして特性の威嚇のおかげで、チョッキを持たせて調整してあげると、耐久面でも火力面でも決して悪くない安定感が実現できた。

 

 

ガラガラ 

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特性: 避雷針

努力値: h252,a4,d252

性格: 慎重

実数値: 167-101-130-×-145-65

技: フレアドライブ/シャドーボーン/滅びの歌/守る

 

Marowak-Alola @ Thick Club  
Ability: Lightning Rod  
Level: 50  
EVs: 252 HP / 4 Atk / 252 SpD  
Careful Nature  
- Flare Blitz  
- Shadow Bone  
- Perish Song  
- Protect  
 
 元々この枠はHD混乱実ウインディだったが、コケコが重すぎてガラガラに変更。HDに大きく努力値を振り分けて対テテフ性能を上げた。コケコと同時に選出することも多いが、ガラガラの避雷針のせいで、逆に味方のコケコが動き辛くなるときもあったため立ち回りは慎重に心がけていたはず。積み技で要塞化してくるカビゴントリトドン(jcsライブ大会の某参加者がよくsdで使っていて当たっていた)を考えて、滅びの歌を採用した。

 

 

ポリゴン2 

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特性: ダウンロード

努力値: h252,a4,b4,c44,d212

性格: 冷静

実数値: 191-101-111-144-142-72

技: 恩返し/冷凍ビーム/トリックルーム/自己再生

 

Porygon2 @ Eviolite  
Ability: Download  
Level: 50  
EVs: 244 HP / 4 Atk / 4 Def / 44 SpA / 212 SpD  
Quiet Nature  
- Return  
- Ice Beam  
- Trick Room  
- Recover  
 
 パーティ全体でガブへの打点がやや薄い点、そしてs操作が地均ししかなかった点を踏まえてポリ2を採用した。ダウンロードでほぼaが上昇することは分かっているため、テテフに高い打点を持てる恩返しを採用。

 

 

オニシズクモ 

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特性: 水泡

努力値: h252,a228,d28

性格: 意地っ張り

個体値: s個体値8

実数値: 175-130-112-×-156-51

 

Araquanid @ Waterium Z  
Ability: Water Bubble  
Level: 50  
EVs: 252 HP / 228 Atk / 28 SpD  
Adamant Nature  
IVs: 8 Spe  
- Liquidation  
- Bug Bite  
- Substitute  
- Protect  
 
 ポリ2を採用したことでトリル下でのエースが欲しくなった。そしてsdで増えまくっていた対バンバドロの駒も必要だったので採用。同じトリルエースとして名高いギガイアスに対して割りかし弱いのがオニシズクモだが、メタグロスがいるため活躍させやすい
 s個体値8の意味は、最遅でない無振りカビゴンに上から虫喰いを入れるため。GACTキュウカビの増加を受けて、トリル下のカビゴンより非トリル下でのカビゴンに当たることの方が多いと考え、やや速めに設定した。
 雨パに当たった時、コケコポリ2を投げているがポリ2方向に飛んでくるドロポンZ+塩水を後出しで受ける役割もある。
 身代わりはワイドガードと選択だが、後者の方が有用に思われる場面も多い
 
 
選出パターン

 

・基本選出
先発: f:id:ykhr7:20170730190235p:plain+f:id:ykhr7:20170730190245p:plain
裏: f:id:ykhr7:20170730190302p:plain+f:id:ykhr7:20170730190320p:plainorf:id:ykhr7:20170730190342p:plain
 
 
・対雨パ
先発: f:id:ykhr7:20170730190357p:plain+f:id:ykhr7:20170730190406p:plain
裏: f:id:ykhr7:20170730190418p:plain+f:id:ykhr7:20170730190432p:plainorf:id:ykhr7:20170730190444p:plain
 
 

 

最後に
 
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!!そしてポケモンTwitterに復帰できる日が楽しみです、皆さんまた会いましょう〜(^o^)/
 
 
〜追記〜
似たようなパーティ(Michael Lanzano)の対戦動画です
 
 
 
 

 

*1:長いので読み飛ばしていただいて構いません